校長だより    ~ 感謝、全力、チーム日高! ~

2018年4月の記事一覧

平成30年度 第1学期始業式 校長講話

 先ほど、今年度着任された教職員を紹介しました。正確に言うと、再任用教諭とか臨時的任用教諭とか、任用の形態はいろいろとあります。わざわざ紹介しなかったのは、生徒の皆さんから見れば、すべて日高高校のスタッフ(教職員)であり、差をつけて考えていただかなくても良いのではないかという判断からであります。新転任の先生方は皆、「一日も早く、本校に慣れて、生徒の成長のために力を発揮したい」と考えていらっしゃいます。生徒の皆さんも、先生方を信頼して、授業や部活動など様々な場面を学びの場としてほしいと思います。相互に信頼しあえれば、きっと良い人間関係を築くことができ、自身の成長につなげていけると思います。どうぞよろしくお願いします。

 さて、今日は、新年度スタートの特別な日に当たります。一つお話をしたいと思います。

 それは、何か一つでも目標とか夢を持ってほしい、そしてその実現に向けて日々の生活を大切に送ってほしいということです。去る3月23日、年度末の終業式で、私は、羽生結弦選手の発言などを引用し「言葉には力がある」というお話をしました。そして、最後に、「平成30年度、皆さんも、考えること意識化することを鍛える一年にしてください。」と話しました。今日は、少し具体的にお話ししたいと思います。

 まず、目標を持つこと、例えば3年生なら、「自分の進路を決める」という目標が考えられます。では、それを実現するために日々の生活をどう送ったらよいでしょうか? ここで、考えるということが必要となります。私ならまず、①「遅刻や欠席を減らそう」ということが頭に浮かびます。欠席日数が3年間で10日以上あると会社側は「休みが多い」と判断する、という話は聞いたことがあると思います。もちろん、完全にダメだということではありませんが、不合格の理由にされることがあるようです。また、遅刻が多い人を社会は信用しません。次に②「授業をよく聞いて、テストで良い点を取ろう」と考えるのではないでしょうか。やはり、成績が良いに越したことはありません。努力の結果であるからです。進路選択の幅が大きく広がります。それから③「進路ガイダンスなどの機会を有効に活用して、情報を正確に得よう」ということも考えられます。さらに、④「謹慎になるような問題行動はしないようにしよう」と考えることも重要なことです。問題行動が多いと、信頼を失うだけでなく、ガイダンスに参加する機会を失うことがあったりして不利になります。

 どうでしょうか、「進路決定」という目標を実現するために、どのような日常生活を送ることが大切なのかがはっきりするのではないでしょうか?昨年までの反省点を自覚し、生活を改善し、質を高めていくこと、これが「考える」とか「意識化する」ということです。

 もちろん、2年生なら「部活動で県大会出場」、「成績で学年何位以内になる」、「○○検定1級合格」のような目標が考えられます。生徒一人一人が自分自身の目標を考えてください。では、それを実現するために今をどう過ごすのか、日頃から「考えること」や「意識化すること」を大切にして、是非とも成長の一年にしてほしいと思います。

 過去は変えられませんが、未来を変えていきましょう!

 

 結びになりますが、午後の入学式では159名の新入生を迎えます。2年生、3年生が先輩としての自覚をしっかり持ち、新入生と一緒に、楽しく、有意義な1年となるよう頑張っていきましょう。