校長だより    ~ 感謝、全力、チーム日高! ~

2016年9月の記事一覧

中身の濃い修学旅行でした

   9月16日から18日まで、2年生は北海道修学旅行に行ってきました。多少体調を
  崩した生徒が出ましたが、全員が無事、民泊・体験活動・見学などを行うことができ
  ました。
   3日間という短い時間でしたが、埼玉とは全く異なる自然、文化、歴史を有する北
  海道を十分に理解することができたのではないでしょうか。各民泊先のご家族の皆
  さん、ルスツでの体験活動でお世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
     もしもまた機会がありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

   

      

   

第2学期始業式講話

 今日は、先日まで行われていました、リオデジャネイロ・オリンピックの話をしたい
と思います。日本選手団は、過去最高のメダル獲得を果たし、連日、トップニュース
として報じられるほどの活躍ぶりでした。まず、柔道や水泳で勢いをつけ、体操やレ
スリングで加速し、陸上の男子400メートルリレーで締めくくる、といった実に良い流
れができました。メダリストのインタビューを聞くと、前回のロンドン・オリンピックから
の4年間、まさに血と汗と涙のストーリーが垣間見え、とても感動させられました。も
ちろん、メダルを取れなかった選手の皆さんに対しても同じです。

 特に、卓球女子団体で銅メダルを獲得した福原 愛選手が述べた、「本当に苦しい
オリンピックでした。」というコメントが印象に残っています。日本の期待を背負い、リ
ーダーとして、高校1年生の伊藤選手を支えるお姉さんぶりは、かつての「泣き虫愛
ちゃん」の面影などみじんも感じさせず、頼もしいリーダー振りを発揮されました。が
しかし、最後に本音がぽろっと出たようで、思わず私も涙してしまいました。

さて、私が特に印象に残っている2つに絞って話をしたいと思います。

 1つ目。それは、卓球男子シングルスで銅メダル、団体で銀メダルを獲得した、エー
スの水谷隼
選手と、カヌー・カナディアンシングルで銅メダルを獲得した羽根田卓也
選手についてです。何を話そうとしているか、分かりますか? 水谷選手は、中学高
校時代にドイツに留学し、プロリーグに参戦したり、ロンドンオリンピック後
(ご)は、ロシ
アリーグで戦って力をつけてきました。また、カヌーの羽根田選手も、高校卒業後、
強豪国のスロバキアにわたり力を磨き、今回カヌー競技で日本人初となるメダルをも
たらしました。

 共通点は、そう、海外での武者修行経験が活きたということです。さきほどの、福原
選手も中国のチームで活動していた時期がありました。テニスの錦織圭選手も留学
経験があります。もう、日本だけで完結する時代ではないのです。強くなるためには、
世界で勝つためには、どんどん海外に出て、挑戦する時代になっているのです。この
ような時代になっているんだ、ということを、私は強く意識したオリンピックでした。

 2つ目です。女子バドミントン・シングルスの奥原希(望選手についてです。3位決定戦
では、相手選手が負傷棄権をしたため、決定戦なしでのメダル獲得となりました。ちょっ
と複雑な心境だったかもしれませんね。

 この奥原選手、中学までは長野県で生活し、高校は埼玉県立大宮東高校で部活動
に打ち込み実績をあげてきました。学生時代から、自分の部屋に目標を書いて貼って
いたようです。そしてその目標を次々に実現してきたとのことです。お父さんは、「言葉
で縛りすぎるのもよくないけれど、目標を意識すれば成長できる。言うだけでは忘れま
すから。」と述べています。この記事は、埼玉新聞で拝見しましたが、写真をよく見てみ
たら、目標の書き方が独特だったので、びっくりしました。普通、目標と言ったら、「イン
ターハイに出場するぞ!」とか、「オリンピックでメダルを取るぞ!」というのを想像しま
す。皆さんにも、目標がありますよね。「希望の大学に合格するぞ!」とか、「大会で1
勝するぞ!」とか。

 しかし、奥原選手の場合、「インターハイに出場するぞ、そのために、…」と続きます。
それが、これです。

 「そのために、

    ・ 感謝、あいさつ、礼儀を忘れない

    ・ 小さいことも手を抜かない

    ・ 迷ったら苦しい道を選ぶ」

と書いて、部屋に掲げているということです。どうですか、素晴らしいと思いませんか?

 これを見て、なるほど、メダルを取る資質のある人だったんだと実感しました。一つ一
つ書かれていることは、当たり前のことです。特殊なことは一つもありません。しかしな
がら、この当たり前のことを続けること、当たり前のことを当たり前にできるようになるこ
と、これこそが、スポーツマンにとって、というか、人間にとって大切なことではないかと、
改めて考えさせられました。

  皆さんも大きな目標をもちましょう。そして、それを実現するために努力しましょう。そ
の努力は、厳しい練習だけではありません。日々の小さな事柄を一つ一つ成し遂げた、
その積み重ねに過ぎないこともあるのです。だから、「あいさつ」、「時間厳守」、「整理整
頓」などをしっかり意識してやっていくことが重要なのです。これを、「凡事徹底」と言いま
す。当たり前のことを当たり前に、徹底して行うこと、ここに成長の鍵があるということです。

 実は私は、今回のオリンピック、正直こんなにメダルを獲得できるとは思っていませんで
した。しかしながら、色々な種目で、若手の強化が確実に図られていたのです。あの期間、
寝不足になってしまいました。次は、東京オリンピック、日本選手の更なる活躍だけでなく、
世界のアスリートが技を競いあう、素晴らしい平和の祭典になってほしいと思っています。
「ドーピング」とか「難民選手団」という言葉が出なくなる大会になってほしいと願っています。


 終わりになりますが、3年生は進路を決める大事な時期、2年生は修学旅行目前の大事
な時期、1年生は無事に一年間を乗り切れるかどうかの大事な時期、早い話が皆さんそれ
ぞれにとって大事な時期となっています。特に3年生、今が、きちんとした進路指導を受け
る最後のチャンスかもしれません。この先、こんなに丁寧に指導してもらうことはないかも
しれません。是非とも、自分の履歴書を一つ完成し、できることなら、全員が面接練習を受
けておきましょう。そして、できることなら、全員が正規雇用の道を選ばれることを期待して
おります。2年生、1年生とは、10月くらいから、校長面談を実施していきますので、そこで、
いろいろな話を聞かせてください。よろしくお願いします。

 では、2学期も健康に気をつけて、一緒に頑張っていきましょう。