令和4年9月 2学期の始まりに(始業式 校長講話より)
さあ、2学期がはじまりました。生徒の皆さんは、この夏はいかがでしたでしょうか。
2学期のはじまりにあたり、私から皆さんに、2つ、お話をしたいと思います。
1つ目は、生きるためのコミュニケーションの大切さ、ということのお話です。
9月1日の朝、皆さんが元気に登校している様子を見て、本当にうれしく思いました。調査では、中高生が1年間で最もつらく感じる時期のひとつが、夏休みの終わりだそうです。それにもかかわらず、なにはともあれ、久しぶりの学校に、皆さんが無事に登校できたこと、学校に来てくれたことを、心からたたえたいし、喜びたい、と思います。
人間、一人で思い悩んでいると、たいてい、視野の狭い考えが頭の中でどうどうめぐりしてしまって、良いアイデアはでてきません。誰でもそうですが、なにか問題があって、それを解決するよい考えができる時というのは、一人で考えている時ではなくて、人と話しているときです。仮にありえないよくない考えが頭に浮かんでも、人と話していれば、自然と修正されます。
コミュニケーション力が大切だ、とよく言われますが、それは、単に勉強や仕事の上で「使える」とかいう利便性のことだけでなく、人間は、人として、道を間違えずに正しく生きていくためにも、他の人とのコミュニケーションを必要としているのです。
皆さんは、家族や、友達や、先生と、十分なコミュニケーションをとれていますか。自分の心を守り、人生をより良い方向にもっていくためにも、是非、おっくうがらずに、多くの人と、たっぷりとコミュニケーションをとるようにしてください。2学期がスタートしましたので、ぜひ、コミュニケーションをたっぷりとる2学期にしてほしいと思います。
その際、ひとつだけ、アドバイスがあります。コミュニケーションは、鑑であり、ブーメランです。鏡のように自分に反射したり、ブーメランのように巡り巡って、自分にかえってきたりします。相手のことを思いやってコミュニケーションをとろうとすれば、巡り巡って、自分に対して助けとなってくれるようなコミュニケーションの言葉がかえってきます。もし、誰かの悪口や、傷つけるような言葉を使ってしまうと、巡り巡って、自分に対して、悪口や傷つけるような言葉がかえってきます。皆さんの人生をよりよいものにしていくためにも、是非、相手のことを思いやる気持ちを忘れず、コミュニケーションをとるようにしてください。
これが、お話の一つ目、生きるためのコミュニケーションの大切さについて、のお話でした。
2つ目は、新型コロナウイルスと2学期の生活に関連することです。
この夏は、猛暑の中で、新型コロナウイルス第7波が過去最大の猛威をふるった夏でした。生徒の皆さんやご家族の皆さんの中にも、新型コロナに感染して大変な目にあわれた方がたくさんいる、と報告を受けています。感染された皆さんには、心よりお見舞い申し上げます。是非、お身体を大切にいたわっていただきたいと思います。また、御家族が感染して、自分は大丈夫だという場合は、是非、買い物や台所仕事、掃除など、普段あまりしていなくても、自ら進んで、家族の役に立ってあげてください。よろしくお願いします。
学校行事の影響についてお話しします。9月13日から予定していた2年生の修学旅行は、残念ながら中止となりました。このことについては、2年生にはあらためてお話します。
9月30日・10月1日に予定している文化祭せせらぎ祭は、今のところ予定通り、開催する予定です。新型コロナウイルスの感染状況に気を付けながら、場合によっては柔軟に、あるいは慎重に、計画を修正する可能性のあることも視野に入れていかなくてはなりません。
現在、文化祭実行員会や生徒会をはじめ、各クラス、部活等、関係団体で準備を頑張ってくれていると思います。その準備が、晴れて報われるよう、願っています。
この2学期は、できるだけ通常どおりの予定で楽しい学校生活を送ってほしいと思っています。そのためには、やはり、皆さん一人一人の協力が欠かせません。手洗いをマメにすること、部屋の空気の入れ替え、換気をすること、食事中は話をせず、黙食すること、話をするときは必ずマスクをすること、食べ物や飲み物を絶対に共有しないこと。そうしたことを必ず守って、2学期も学校生活を送るよう、お願いします。
ただ、どんなに感染対策をしっかりしても、特に最近のオミクロンBA5(ファイブ)という種類のウイルスは、非常に感染力がつよいため、感染を100%防ぐことは、不可能です。感染した人は、悪くありません。交通事故も、自分の注意次第で事故にあう可能性を低くすることはできますが、もらい事故にあうことを100%防ぐことはできません。新型コロナも、自分たちの努力によって、感染の可能性を低くすることはできますが、本人が悪くなくても感染するときはします。
一学期にも言いましたが、感染した人がいた場合、たとえその影響で自分たちみんなの活動や生活に支障が出ても、その人は悪くないので、けっして感染したことを責めたり、悪く言ったり、いじめたりは、絶対にしないでください。そして、逆にもし自分に感染の可能性があるな、と感じたら、周囲の人にうつさないように、申し出て学校でも部活でも休むように、人に会わないようにしてください。欠席扱いにはなりません。皆さん、わかってくれていると思いますが、2学期もお互い様の精神で、よろしくお願いします。
この2学期が、お互いの協力によって楽しく充実した2学期になることを期待して、私からのお話といたします。2学期も、がんばりましょう!